SKATEBOARD WORLD

INTERVIEW / Guest:JFSA(日本フラットランドスケートボード協会)会長 鈴木茂一さん

 
M:鈴木茂一 C:COMMOTION
今回はUNITEのプロデューサーであり、JFSA会長の鈴木茂一さんにインタビュー。
世界大会
C:世界大会お疲れ様。(ブラジルレポート参照)

S:本当に疲れました、、、


C:ブラジルはどうでしたか?

S:たどり着くまでに色々な事がありましたが、楽しかったです。


C:世界のフラットランドのライダーと交流して成果は?

S:まずは日本のフラットトリックのレベルを世界に見せる事が出来た事と、今も海外からのメールが多いのですが、
フリースタイルを通じて世界と日本が繋がったことが一番大きいです。


C:ブラジル、ドイツ他海外のライダーでこれは、と思うライダーはいましたか?

S:正直、プロクラスよりアマチュアクラスの方がトリックの難易度が高かったので、アマチュアのライダー達には注目しましたね。あとは、プロクラスのNew FreeStyleの人には共感を感じました。


C:ブラジルのアマチュアのフラットライダーはとくにレベルが高いようですが、、、

S:そうですね。Fabio Jaspion やRene Shigueto はNewFreestyleで若い世代を引っ張っていってるのでトリックの難易度とかはすごかったです。レールスライドからハードフリップみたいなのとか、フラットでキャスパースライドなど勉強になりましたね。


C:今の状態だと近い将来日本人ライダーは、ブラジルに圧倒されそうですね。

S:そうですね。ブラジルもそうなんですが、ドイツのアマチュアライダーもレベルが高いですからね。なんというか、バネ(ジャンプ力)が凄いんですよ。


C:ブラジル以外の、各国のフラットランドの現状を教えてください。

S:日本もそうなんですが昔ながらのFreeStyleとNewFreeStyleに分かれていて、ストリート系フラットトリックを取り入れている人が多くなっている事と、10〜20代後半の選手が多くなっていてFreeStyleが新しいスタイルへと進化してきていることです。良い事だと思いますよ。


C:WFSAのジャッジシステムに多少の問題があるということですが、具体的には?

S:そーですね・・・去年アメリカのコンテストではジャッジらしき人がいなくて・・・

今回は予選と、決勝とで見方が変わってしまうと言う事態でして・・・アマクラスのジャッジはプロの人達が見るので分かるのですが、プロクラスのジャッジは引退した人が見ていてトリックの難易度が分からなかったり、何を基準で見ているのかが定かではないのでそこをハッキリとしないと今後マズイ展開になって行くのではないのかな?と思います。

JFSAでもジャッジシステムについてはまだまだ完成されてなくて毎回ミーティングをしたりしてるのですが、海外のジャッジシステムは発展させようとしてないのが毎回問題が起こる原因だと思います。ドイツのスタッフは「自分達のジャッジは自信がある」と言っていたので確かめてみたいですね。


C:ジャッジがいないのは凄いですね、、、各国でシステムが統一されるということは?

S:ある程度統一しないとダメでしょうね〜。トリックも進化してますからね。ジャッジも進化しないと!


C:来年のドイツ大会は期待できそうですね。

S:まだ予定なんですが行ければ良いなと思ってます。ジャッジシステムを見たいのもありますし、あとソーセージ食べにw
フラットランド・フリースタイル
C:JFSAがなぜフリースタイルではなく、フラットランドという言葉を選択したのか教えてください。

S:まずは、昔のFreeStyleのイメージを消す為。FreeStyleの人口も少なかった(今現在は増えてきた)のも含め、トリックって進化してるじゃないですか〜!あとは、ストリートのフラットトリックってカッコ良いしストリートスタイルの人達にも参加してもらってスタイルにこだわらずトリックを見て単純にスゴイ!オモシロイ!って思ってもらうためにフラットランドにしました。もちろんFreeStyleトリックをストリートスタイルの人達や色んな人達にも見てもらう為でもあるんですけどね。

C:最近ではNEW FreeStyleという新たなスタイルがありますが、JFSAではどう考えていますか?

S:良い傾向だと思ってます。決して古いのはダメということではないですけど。個人的には古いの好きですしね。ストリート系オーリートリックとフリースタイルトリックが混ざったNewFreeStyleは日本でも世界でも発展していってほしいです。好みもありますがファッションと同じでカッコイイ方が良いですしね。


C:NEW FreeStyleのライダー達とはまた逆に、Classic FreeStyleのコンテストを開催して欲しいという要望があると思うのですが、このことはJFSAではどう考えていますか?

S:カーブボックス無しでコンテストを行うことはもちろん考えてます。従来のFreeStyleコンテストは今後行なっていきたいですね。もちろん、カーブボックス有りもやっていきたいです。カーブボックスを使ってFreeStyleをやるのを見たいですし。。


C:では将来的にはFreeStyle、Flatland2種類のコンテストが開催されるということですね?

S:そうですね。FreeStyleの人口が増えればやりますよ!今すぐにはまだ無理そうですが。


C:海外の若い世代のライダーもJFSAルールのような、コンテストを望んでいるのでは?

S:彼らもJFSAコンテストに非常に興味をもっているようです。今後は何かを考えていきたいと思っています。ブラジルのNewFreeStyleの人達は参加したがってますよ。来年は数名来るかもしれません。


C:もっとフラットのライダーの活躍する場が欲しいところですが、、、

S:クラブイベントやフラットのデモ等の機会を増やして、ライダー達に活躍していただきたいと思っています。
 
JFSAコンテスト
C:JFSAコンテストもストリートスタイルのライダーの参加が増えてきましたね。

S:そうですね〜。2/3はストリートになってますね。


C:ストリートスタイルのライダーも上位者が目立ちはじめていますが、今後どのようになっていくと思いますか?

S:どうなるかは分からないですが、ストリートフリースタイル(両方MIX)ハイブリッドをやる人が多くなってほしいと思ってます。


C:フリースタイル系トリックを行うライダーが増えてきましたが、フリースタイラーの参加が、少ないような気がするのですが?

S:残念なことに参加が少ないです。人口が少ないせいも有りますが…FreeStyleの人達にもっとFreeStyleの楽しさをアピールしてもらいたい場なんですけどね・・・。
最近はフリースタイルトリックを見せると「スゲー!」とか言われる時代になったので、レベル関係なく参加して楽しんで欲しいです。


C:今後JFSAはどのようなコンテストになることを望んでいるのですか?

S:初心者からプロまで、誰でも楽しく参加できるコンテストにしたいです。
今後
C:JFSAの今後の展開は?

S:2006年は様々なプランでフラットランドを普及させ、そして2007年に日本で世界大会を開催したいと考えてます。


C:世界大会とはWFSAの大会ですか?

S:もちろんそうです。


C:日本のフラットランドのコンテストに参加するライダーのためにも是非、日本での世界大会を期待してます。

S:実現出来るようにコツコツ頑張ります!
参考
○フラットランドとは?
スケートボードにはパーク、ストリート、バーティカル、スラローム、フリースタイル他様々な楽しみ方があるが、フラットランドとは平地でできるトリックを競う競技である。

○JFSAコンテストとは?
JFSAコンテストは、フラット(平地)のトリックを競うコンテストで、カーブも使用できるようになっているので、ストリートのライダーも実力を発揮しやすくなっている。またチックタックしかできない初心者から、プロまで幅広い参加者がいるのも特徴である。

○NEW FreeStyleとは?
フリースタイルにオーリー等の技を導入して、技と技をプッシュでつなぐスタイル。世界的に若い世代のライダーが取り入れ、主流になりつつある。またカーブ等を使うライダーも増えている。

○Classic FreeStyleとは?
ポゴ等の止まり技がメインで、技と技をウォーキングでつなぐスタイルが一般的。


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